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MyLofeコラム

素敵なコンテナづくりのコツ 第3回

「白い恋人パーク コンテナコンテスト」の作品を通じて、寄せ植えのポイントをご紹介している、素敵なコンテナづくりのコツも最終回となりました。全3回に分けて寄せ植えについての座談会の様子をご紹介してきましたが、最後となる今回のテーマは、「今後注目のコンテナづくり」編です。

―寄せ植えに使いにくい植物はありますか?

嶋さん:

枝があばれるものはダメですね。ある程度成長したら、四方八方に伸びていくものは使えない。

佐藤さん:

早く成長するものは注意かも。

嶋さん:

植えた時はすごくキレイな形をしているけど、こっちから出たり、あっちから出たりして。そういう大きくなるものは途中で植え替えたりします。

―道具へのこだわりは?

嶋さん:

手入れに来る時なら、それはもう川村さんが一番ご存知。

川村さん:

(笑)。じょうろとシャベルは白い恋人パークの方に置いてきましたけど、いつもお庭用にはこの鞄ひとつ。ハサミと、手袋と、花がら入れの袋と…、これがいつも持ち歩くもので、最低限小さくできるもの。

―トラブル対策に関して教えてください。植え付けてから1週間~10日頃は、いろいろ問題もあるのでは?

嶋さん:

ありますねぇ、虫にかじられたり。虫も一生懸命生きているから仕方ないんですけど。白い恋人パークは、食べ物も置いていますから普通の薬剤は使えないので、無添加のものなど選んで使用していますが、シュッシュッと葉に吹きかける様子をお客様が見ると「何か薬をつけているんだな」って思われますよね。そうすると、白い恋人パークのイメージも悪くなるので気をつけています。バラの種類選びも病害虫の強いものを選ぶのも大事です。うどんこ病になりにくいものを選ぶとか。

―ほかのトラブルは?

嶋さん:

水やりですね。今年は特に雨が多かったじゃないですか。でも、天から降る水だけでは、コンテナは葉で覆われているので、中までしっかり入らないんですよ。雨が降ったからいい、じゃなくて、雨が降っても水やりは欠かせません。

佐藤さん:

垂れ下がる葉っぱの裏、特にああいうところが乾いていますね。雨がふった後に大丈夫だろうと思って水やりをしないと、水が足りなくて枯れてしまうこともあります。

川村さん:

コンテナが大きいから土の容量がものすごい多いので、家庭でやる水のやり方じゃ底まで水が染み出るにはかなりかかります。だから、水の欲しがるものと、そんなに水を多くあげなくてもいいものを間違って一緒に植えたりすると、この植物は水がたっぷりで嬉しい、この植物は水を嫌がる、となるので、そんな間違いにも気をつけていますね。

嶋さん:

ほかに気をつけるなら、日陰。日陰には、日陰向きの植物しか植えられませんから。

佐藤さん:

そういうコンテナの環境を理解できていれば、どのコンテナでも、それほど難しくはないんですけどね。

―植物には当然として、コンテナに力を入れるという発想は?

佐藤さん:

いいと思いますよ。素敵なコンテナにして、入れるものはグリーン系の何かでシンプルにまとめるとか。

嶋さん:

白い恋人パークはコンテストなので、作り手としては、やはりインパクトのある表現をと思います。珍しい花の種類を選ぶとか、自分のスキルをぶつけるとかするしかないので。

川村さん:

第一印象で「うわぁ、いいな」って感じる、それがインスピレ-ションだと思うんです。それは色かも知れないし、ボリュームかも知れないし。「好きだなぁ」って思ってもらえることが大事。

嶋さん:

コンテスト自体のレベルも年々あがってきていますよね。

―最近、野菜だけのコンテナなども見かけますが、これから注目したい植物は?

嶋さん:

バラとか、野菜とか、多肉植物とか。あと、フラワーショップの人の作品にも教えられることはたくさんあります。

川村さん:

野菜だけのもの、ハーブだけのもの、そのようなコンテナでも十分に見応えはありますね。リンゴの木にいちごやべリーを入れたりもできるだろうし。どんなコンテナでもそれはその人のアイデアなので、ひとつのコンテナが周辺にマッチして、タイトルにぴったりと合っていれば、どんな素材が出てきてもおかしくないと思いますよ。

嶋さん:

今、境目がはっきりしていない時代だなと感じています。本州であれば観葉植物の寄せ植えがありますが、ただし北海道では観葉植物は基本的に室内で育てるので、観葉植物と外で育つ植物を一緒に植えるのは、植物の性質を無視しないように気をつけないといけないですね。

―他の方のコンテナを見る楽しさは?

佐藤さん:

ありますね。ホントに刺激になります。

川村さん:

女性のお客様は、リピーターの方がすごく多いように思います。年に3回あるコンテスト時には必ず来園されて。そして、ひとつひとつのコンテナを長い時間かけて見ていますね。「このコンテナにはこんな植物を使っている」とか「このコンテナがいいね」とか「これはめずらしいね」など話ながら、メモを取りつつ観賞されています。白い恋人パークの25個のコンテナを見るだけで、よそに行くよりもいい勉強ができるのではないでしょうか。バラ好き、ガーデン好きの女性のお客様が本当に多いですよ。

嶋さん:

白い恋人パークは、シーズンを通してバラが見られますから。私もバラが好きなので、白い恋人パークのバラを楽しみながら、自分のコンテナの手入れをして、そして、他の参加者の方のコンテナで勉強して。

―皆さんから見て、良いコンテナとは、また、ちょっとなぁ、と思うコンテナとは?

川村さん:

やっぱり花がいきいきとして「私、元気!」って言ってるような、元気いっぱいの花を見ると「いいなぁ」って。しおれていたり、だらしなかったり、のびきっているものを見ると花が可哀想。手入れされていないから。ちゃんと手入れされて、花がいきいきとしているのがいいコンテナだなと思います。

嶋さん:

日陰や日なたなど環境にあった植栽や、コンテナの裏側にあるものの入れ方、それからバランス。基本に則ったうえで、私好みだなとか、素晴らしいなとか、驚かせてくれるようなものに魅力を感じますね。基本って何かと言われれば難しいですけど、カラーバランスであったり、植栽のやり方であったり、手入れは行き届いているか、花殻はちゃんとしているか…とか、それらがきちんとしているコンテナが最高。

佐藤さん:

私は、その場所場所で雰囲気にあっているかどうかを見ます。本当にきまっている方のコンテナはぴったりその場にハマっていますから。あとは手入れ。手入れをしている人は判りますよ。植物が伸び放題だったり、もさっとなっているのはきちんと手入れがされていません。手入れをこまめにしている方のコンテナは、ちゃんとすいてあるし、風通しも良くって。バランスが多少悪くても、きちんと手入れがされているものには、その人の努力や愛情が伝わりますから。私は評価する側ではないですけど、きちんとしているな、綺麗だなって思います。

川村さん:

愛情や思い入れって、コンテナに現れますよね。25個もコンテナがあるのにリピーターの方が多いというのは、それぞれにコンテナへの思い入れをお客様が感じているからなのではと思います。

ガーデナーのご紹介

嶋孝子さん

嶋孝子さん

2005年のコンテストで最優秀賞を受賞。安定感おあるクラシックな作風で多くの人を惹きつける。英国王立園芸協会会員。

佐藤美代子さん

佐藤美代子さん

2006年のコンテストで最優秀賞を受賞。多くの人が目を見張る華やかで立体的な作風。ガーデニング歴は12年。好きな花はバラ

川村則子さん

川村則子さん

2006年のコンテストで優秀賞を受賞。作風は色、質感ともに落ち着いた雰囲気で、大人びた印象。好きな花はバラ